「亡き人の 印籠かざして 群れ吠える」
岸田首相の防衛費増税への自民党内の反対論。国民負担を考えてのことではない。安倍元首相の“印籠”をかざした権力闘争だ
▼萩生田政調会長は「防衛力増強は安倍さんの遺言だ。財源は国債発行で、と言っていた」と、“安倍様のご威光に逆らう気か”と悪代官風。西村経産相も「増税は慎重にあるべきだ」と、アベノミクスを錦の御旗
▼高市経済安保相はもっと露骨。「岸田総理の真意が理解できない。私が罷免されても仕方ない」。ポスト岸田の意欲アリアリだ。
▼増税論議には参戦してない世耕党参院会長も虎視眈々。9月に派閥若手38人に血判状を書かせて「跡目はオレだ」を画策したが失敗。もちろん、あきらめてはいない。“印籠”をかざした遠吠えは当分続く。 (おわり)