著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「影」の部分をきちんと押さえることで、歴史を見る目が重層化する

公開日: 更新日:
平民社創設。幸徳秋水、堺利彦らで設立。明治36年(撮影年月日不明) /(C)共同通信社

 これから私がお話しするのは「平民新聞」についてです。日本に社会主義思想というものを初めて紹介したような言論人たちが作った新聞です。

「平民新聞」は明治36年11月15日に創刊され、結局38年1月29日までに64回発行されました。政府に異議を唱え、日露戦争にも反対しました。… 

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【連載】集中特別講座「裏側から日本史を語ろう」

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