東京都知事選の選択肢に「小池百合子」はない

公開日: 更新日:

 だがむしろ小池都政は開発に前のめりだ。外苑だけではない。葛西臨海公園も、晴海の選手村跡地も、そして「豊洲は守る、築地は活かす」と大見えを切った築地は大きなスタジアムと商業施設になろうとしている。それらもまた三井不動産。そこに都庁から何十人も天下りしていた。これはもう江戸時代の悪代官と越後屋ではないか。

 その悪代官小池都知事は、選挙戦でフリーランスの記者から逃げ回っている。公務があるからと街宣を避け、週末は八丈島や奥多摩など、大勢の人が来ない場所にいる。先日はあろうことか船上から川べりに呼びかけた。タヌキが乗る船はカチカチ山では泥舟だ。緑のタヌキは沈まないといいが。

 爆笑問題の太田氏は「蓮舫さんは怖くならないように笑ってるが、その笑顔がまた怖い」とヤユしたが、私は小池さんの、八丈島で、過去の「排除」発言を引き出した顔馴染みの横田記者に「つばさの党の人?」と言い放った笑顔が、「私の築地の友達は小池さんに怒ってる」と言った田母神氏に「お友達は選ばれたほうが」と言い放った小池さんの笑顔が怖い。


 その築地の女将さん会の皆さんは今回は蓮舫氏の街宣にいた。小池さんには「だまされた」と嘆く。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    石丸現象は完全消滅…都議選で自民党と並ぶ42人擁立も新党「再生の道」は壊滅危機

  2. 2

    山尾志桜里氏「みそぎ」の出馬会見で火に油…延々2時間半「すみません」連呼、8年前の不倫報道には“完黙”

  3. 3

    随意契約“小泉米”をホメているのは新聞とテレビだけ…専門家の評判はからっきし

  4. 4

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  5. 5

    国民民主党の凋落が止まらない…東京都議選の目標議席「11→5」にシレッと“下方修正”の哀れ

  1. 6

    進次郎農相の“JA憎し”どこまで…「古古古古米」込み20万トン再放出の“逆兵糧攻め”で宿敵つぶしに躍起

  2. 7

    山尾志桜里氏が参院選「公認取り消し」に至るまで…玉木国民民主またポンコツぶり露呈

  3. 8

    コメ高騰と備蓄米叩き売りで進次郎農相・自民農水族・財務省が“焼け太り”…輸入拡大ならトランプ大統領もニンマリか

  4. 9

    参院選の争点に浮上か? 野党3党がガソリン「暫定税率廃止」法案を共同提出する深謀遠慮

  5. 10

    自民党の大嘘…12年前に掲げた「農業・農村全体の所得を今後10年間で倍増」はどうなった?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも