農相・法相の後任人事でも石破カラー封印…「党内融和」優先に世論ますますがっかり

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 衆院選で落選した2閣僚の交代人事がようやく出てきた。石破首相は、小里泰弘農相(66)の後任に江藤拓元農相(64)、牧原秀樹法相(53)の後任には鈴木馨祐元外務副大臣(47)を充てる方向で調整しているという。これについて自民党内からは、「党内融和を重視した人事」との声が聞こえる。

 江藤氏は農相経験があり、起用されれば再登板だ。党の農林部会長も務めるなど農政に詳しい。国会答弁など安定感を求めたとも言えるが、江藤氏は先の自民党総裁選で、旧岸田派が推した林芳正官房長官の陣営の責任者を務め、決選投票では高市早苗前経済安保相に投票していた。

「江藤さんが農相だったのは、2019年からの1年間で安倍政権の時です。つまり、江藤さんの起用は旧岸田派だけでなく、高市さんや旧安倍派からも文句を言われない人事。江藤さんは同じ農水族の森山幹事長とも関係はいい」(自民党関係者)

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