石破首相初の日米首脳会談は「トランプよいしょ劇場」…銃撃写真を「歴史に残る一枚」と持ち上げる

公開日: 更新日:

 とことんトランプ大統領を「よいしょ」し、米国に媚びへつらう日米首脳会談だった。石破首相は7日(日本時間8日未明)、トランプ米大統領とワシントンのホワイトハウスで初めて対面で会談した。

「大統領はあの時、神様から選ばれたと確信されたに違いない」。会談の少人数会合の冒頭、石破首相はトランプ大統領が選挙戦中に銃撃された際の写真を見た印象をとうとうと語ってみせた。そして「あの写真は歴史に残る一枚だ」と持ち上げたのだ。石破首相にはその写真を表紙にしたフォトブックが贈呈され、共同記者会見で披露した。

 会談でトランプは対日貿易赤字解消に意欲を表明し、達成できない場合は日本に新たな関税措置もあり得るとの認識を示した。石破首相は日本企業の対米投資を1兆ドル(約151兆円)規模へ拡大させる目標を伝え、理解を求めた。

 日本の防衛費に関して、トランプ大統領は共同記者会見で、防衛費をGDP比2%にする日本政府の方針を評価したものの「今日の協議によって、さらにかなり増える」と述べた。

 一方、共同会見でトランプ大統領は、日本製鉄によるUSスチールの買収計画を巡り「買収ではなく、多額の投資で合意した」と明らかにした。石破首相も「買収ではなく投資だ」と語り、一方的な利益にはならないという認識を共有したと明らかにした。

 関税に防衛費のさらなる増額……共同声明では「日米関係の新たな黄金時代を追求する」とうたったが、一体どのような「黄金時代」が待っているのか。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  2. 2

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 3

    「おこめ券」に農水省イケイケも…大阪・交野市長「配らない」宣言、全国自治体も困惑ですでに破綻

  4. 4

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 5

    狭まる「高市包囲網」…中国の露骨な“欧米巻き込み”で日中の緊張関係に出口なし

  1. 6

    全面切り替えでトラブル続き混乱拡大…それでも厚労省「マイナ保険証メリット周知」の笑止

  2. 7

    「おこめ券」に続き“やってる感”丸出し…鈴木農相がひっそり進めるもう一つの肝いり政策

  3. 8

    東京3、大阪2…定数削減「試算」に自民党内は大モメ!「10増10減」仕切った森山裕前幹事長も苦言呈す

  4. 9

    佐川氏のメールが残っていない重大事実…片山財務相まるで他人事「こういうことが起きると誰も思ってなかった」

  5. 10

    愚策の極み「おこめ券」配布しない自治体が続出…使用期限付き「臨時券」案まで飛び出す泥縄ぶり

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"