著者のコラム一覧
選挙ウォッチャーちだい選挙ウォッチャー

全国の選挙現場を取材、「note」などで報道。「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」を上梓。N国党から名誉毀損で提訴されたが、2024年11月に1審勝訴。

「虚像の天才・立花孝志」の創造主 ホリエモンとの“本当の関係”

公開日: 更新日:

 悪事を繰り返す「NHKから国民を守る党」(N国党)の党首・立花孝志を天才のように崇める支持層が生まれたのは、ホリエモンこと堀江貴文の影響によるところが大きい。立花は熱烈なホリエモン支持者で、2人は互いに利用し合ってきた。

■徹底的な貢ぎ姿勢

 例えば、立花は「ホリエモン新党」なる政治団体を立ち上げ、堀江を講師として招く「堀江政経塾」を開催。ここに集まってきた塾生たちを出馬させたこともある。

 2022年の参院選をめぐっては、擁立したガーシーこと東谷義和を口説く際に3億円の成功報酬を約束。当選した場合には、堀江の運転手をしていた斉藤健一郎に議席を譲るよう交渉した。堀江が経営する肉料理店で政治資金を数十万円使うなどの貢献もしている。

 こうした徹底的な貢ぎ姿勢を気に入ったのか、堀江は配信などで立花をたびたび絶賛。「あの堀江さんが天才だと太鼓判を押している」というのが立花のウリだった。

 しかし、堀江が立花を本当に評価しているかは微妙だ。というのも、立花は資金難に陥るたびに借金を繰り返しているが、堀江はビタ一文貸したことがない。多くの支持者らが大金を焦げ付かせる中、立花の才能を買っているはずの堀江は無傷なのである。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  2. 2

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  5. 5

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  1. 6

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  2. 7

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  3. 8

    「おこめ券」に続き“やってる感”丸出し…鈴木農相がひっそり進めるもう一つの肝いり政策

  4. 9

    レーダー照射で日中対立激化…習近平指導部による「高市威圧」次のシグナル

  5. 10

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ