トランプ関税の交渉役を茂木敏充元外相が受けなかったワケ

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 麻生太郎元首相が、トランプ関税の直撃に茫然自失、なす術なくへたり込む石破茂首相に三の矢を放った。トランプ米大統領が日本に対する関税引き上げを発表したのは2日。石破はようやく7日夜になってトランプとの電話会談にこぎつけ、関税協議の開始を受け入れてもらったが、これといって算段があるわけもない。加えて、石破が対米交渉役に指名したのが通商交渉素人同然の赤沢亮正経済再生相だったことから、株式市場は史上空前の下げ幅を記録してしまった。実は当初、石破は安倍政権下の対米交渉で辣腕を振るった茂木敏充元外相に打診したが、やんわり断られている。

 茂木はこの時、許諾の判断を相談した麻生から「次がある身で石破のドロをかぶることはないわなあと言われたようです」と茂木周辺は明かす。

 故・安倍晋三元首相亡き後、その盟友だった麻生とトランプが厚い信頼関係にあることは周知のとおり。石破は年明け早々、トランプとの首脳会談を前に麻生を首相官邸に招き入れアドバイスを求めてもいた。

「麻生さんからすれば、茂木はポスト石破の有力カードです。それを石破は何の相談もなく、一本釣りして引きはがし、取り込もうとしたわけですから、この野郎って話でしょうね」(全国紙記者)

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