トランプ関税「交渉役」に大抜擢…石破首相の腹心こと赤沢亮正経済再生相の“ホントの実力”

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 一連のトランプ米政権による日本への関税措置の見直しを求め、ベッセント財務長官やUSTR(アメリカ通商代表部)のグリア代表と向き合う日本の「交渉役」に抜擢されたのが、石破首相の腹心、赤沢亮正経済再生担当大臣だ。

 TPP(環太平洋経済連携協定)の甘利、第1次トランプ政権時の茂木氏と、過去に対米交渉を担ってきたのも経済再生相なので順当とはいえるものの、赤沢氏は石破政権が初入閣。ちょっと荷が重すぎやしないかと不安視する声も出ている。

■官僚時代に「日米航空交渉」を担当とHPでアピール

 だが、林官房長官は「本人の手腕や経験などを踏まえ、首相が判断した」と言い、赤沢氏本人も、旧運輸省の官僚時代に「日米航空交渉」を担当した実績をアピール。政府筋は「日米間で最も難しい交渉のひとつだった」と経験発揮への期待を示したという。赤沢氏の交渉力はホンモノなのか。

 本人のHPによれば、「日米航空交渉」を担当したのは、1994年8月~96年にかけて、航空局監理部国際航空課補佐官の職にあった時のことだ。

 戦後の占領期からの日米航空協定により、日本は「路線数」や相手国から第三国に向かう「以遠権」が制限されており、日米間に不平等があった。その是正を求め、1976年以降、複数回にわたって航空交渉が実施されたが、米側は完全自由化を強硬に主張するなど協議は難航した。赤沢が担当していた頃に、旅客分野の“前哨戦”として、貨物分野での不平等が解消されている。

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