候補者調整が終わり、参院選大勝が見えた国民民主党だが…玉木代表が抱えた“爆弾”の正体

公開日: 更新日:

 先週、テレビ番組に出演した自民党岸田文雄前首相が玉木を首班候補のひとりとして名指したのも、自公過半数割れを想定したものだ。

 とはいえ、玉木も浮かれてばかりもいられない。

「確かに、参院選の大勝は目に見えていますし、候補者擁立のメドが立ち、首班候補ともてはやされて代表は上機嫌ですよ。ただね、ヨチヨチ歩きの政党ですから悩みのタネは尽きません」と周辺は語り、むしろ大勝した後の党運営を懸念する。玉木は、いったん矛を収めた参院女子の動向を気にかけているそうだ。

「国民民主の参院は連合の支援がなければ当選できない議員ばかりですが、比例の産別候補というのは組織票がたかだか10万から20万票しかない。そんなところに、知名度抜群で連合組織票をはるかにしのぐ大量得票が期待できる足立や山尾が参入してくるわけです。しかも、この2人は抜群の政策能力、論争力の持ち主ですから、“自分が一番”の現職参院女子たちは主役の座を奪われかねないわけです」(前出の事情通)

 玉木からすれば、この2人は、参院女子を操る連合の政策的要求や、立憲民主との合流圧力をはね返す防波堤でもある。頼もしい助っ人なのだが、しかし、だからこそ内紛や分裂の火種、いや、爆弾にもなるとみられているのだ。

 一難去って、手にしたのはもろ刃の剣。玉木代表の安堵の表情も、参院選開票日までのものか。

 (特命記者X)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒