候補者調整が終わり、参院選大勝が見えた国民民主党だが…玉木代表が抱えた“爆弾”の正体
先週、テレビ番組に出演した自民党の岸田文雄前首相が玉木を首班候補のひとりとして名指したのも、自公過半数割れを想定したものだ。
とはいえ、玉木も浮かれてばかりもいられない。
「確かに、参院選の大勝は目に見えていますし、候補者擁立のメドが立ち、首班候補ともてはやされて代表は上機嫌ですよ。ただね、ヨチヨチ歩きの政党ですから悩みのタネは尽きません」と周辺は語り、むしろ大勝した後の党運営を懸念する。玉木は、いったん矛を収めた参院女子の動向を気にかけているそうだ。
「国民民主の参院は連合の支援がなければ当選できない議員ばかりですが、比例の産別候補というのは組織票がたかだか10万から20万票しかない。そんなところに、知名度抜群で連合組織票をはるかにしのぐ大量得票が期待できる足立や山尾が参入してくるわけです。しかも、この2人は抜群の政策能力、論争力の持ち主ですから、“自分が一番”の現職参院女子たちは主役の座を奪われかねないわけです」(前出の事情通)
玉木からすれば、この2人は、参院女子を操る連合の政策的要求や、立憲民主との合流圧力をはね返す防波堤でもある。頼もしい助っ人なのだが、しかし、だからこそ内紛や分裂の火種、いや、爆弾にもなるとみられているのだ。
一難去って、手にしたのはもろ刃の剣。玉木代表の安堵の表情も、参院選開票日までのものか。
(特命記者X)