江藤拓前農相は米高騰の“黒幕”には使い勝手がよかった
それだけの知性やスキルや配慮がない人間はウケを狙う資格がない。
そもそも「コメはいつももらってる」「売るほどある」が、このご時世にウケるわけがない。それさえも分からないのに、ジョークを言う資格も作る資格もない。ていうか、大臣が支援者からコメをもらってもいいのだろうか。あまり大きな声で言うことではなかろう。
いや、この人2世議員で、父親の江藤氏はタカ派の有名議員。年とった人は写真を見たら思い出すはずだ。小作農の出身で農協に勤め議員になった。議員としては道路族だが農業問題にも従事していた。恐らく息子である江藤前農相の小さい頃からコメはもらうものだっただろう。そして自身はバリバリの農水族だ。ずっとコメをもらっていたのも本当なんだろう。
■流通の間に入って儲けているのは…
JAやら農水族からは、そもそも米が安すぎたのだ。今ぐらいが適正価格だという意見もある。彼らはコメの暴落を最も恐れる。作りすぎると値が下がる。だから50年以上国は減反政策を続けてきた。農家に補助金を出し田んぼを休ませてきた。仕方がないから農家はみな兼業農家になった。大規模農業で機械化し、コストを抑え、改良やら二毛作やらで躍進する農家もあるが、多くの小規模農家は経営が苦しい。コメの価格が上がれば少しは良くなるが、果たして潤沢になるのか。