今後の進展も期待薄…関税交渉決裂は「米国に舐められている」が真相

公開日: 更新日:

「TACO」にビビりっぱなしの例外的存在

絵に描いたような、はなはだしい「朝貢外交」(ホワイトハウス提供、共同)

 新聞はハッキリ書いていないが、参院選前の決着を目指し、目いっぱいのメニューを出したのに、歯牙にもかけられなかった裏に何があるのか。赤沢大臣の毎週訪米が示すように見下ろされている2国関係。媚びるためにイスラエル批判を引っ込めても相手にされない情けなさ。石破外交は破綻している

  ◇  ◇  ◇

 メディアも野党も優し過ぎやしないか。誰にって? 米国による法外な高関税措置の見直しに向け、トランプ大統領に直談判。何ひとつ成果を出せなかった石破首相に対してである。

 石破とトランプの対面会談は2月以来。カナダ西部カナナスキスでのG7サミットの合間を縫って、30分ほど話し合った。日本が最重視する自動車関税の見直しに、トランプは譲らずゼロ回答。交渉は事実上決裂し、石破は仕切り直しを余儀なくされた。
 

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