自民旧安倍派「裏金候補」15人の当落は「10勝5敗」の勝ち越し…外国人政策の陰に隠れた「政治とカネ」
西田昌司氏は終盤「助けて!」と絶叫し泣き落とし
西田氏は改選数2の京都で2位に17万票差をつけた6年前の圧勝が一転、今回は逆風が吹き荒れた。
「『ひめゆりの塔』に関する妄言に加え、京都府連での評判も悪い。今年5月まで6年間の会長時代の強権発動に嫌気を差す地方議員も多く、今回は動きが鈍かった」(自民党京都府連関係者)
終盤に西田氏は「必勝」鉢巻き姿で舌禍のおわびを繰り返し、「助けてください!」と絶叫して泣き落とし。野党乱立もあって辛くも2番手で4選。3位とは約2万6000票差だったが、当選確定後は早速、石破首相の続投宣言に「意味不明だ」とカミついた。
一方、比例代表はJOC新会長の橋本氏と日本看護連盟の組織内候補の石田氏が当選。「歩くヘイト」の杉田氏は、日刊ゲンダイ編集局の固定電話にまで投票依頼のオートコールをかけてきたが、あえなく落選した。
昨年の衆院選では、旧二階派を含めた裏金候補46人のうち、実に6割の28人が落選した。今回の選挙期間中は「給付か減税か」の物価高対策、参政党の外国人排斥への賛否などに目を奪われ、「政治とカネ」が薄らいでしまった感はある。
当選した裏金候補は「みそぎが済んだ」と思ったら大間違いだ。