進次郎コケて、さあどうなる? まだまだ終わらない“お笑い総裁選”波乱の攻防
後半戦に向けていよいよ情勢は混沌としてきた

本命進次郎が馬脚を現し、かといって、世論調査でトップの高市も怪しい数字だ。決選投票なら岸田、麻生の意向次第、意外に林が強いなど、いよいよ混沌の後半情勢。恐らく、自民党はさらに有権者に見放され、首相公選制の議論も出てくる予感。
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自民党総裁選(10月4日投開票)でトップを走る小泉進次郎農相(44)がコケた。総裁選をめぐって、陣営内で「ステマ(ステルスマーケティング)」の要請が行われていることを暴いた文春報道を、進次郎本人が26日認めたのだ。ステマは広告であることを隠してひそかに商品などを宣伝する手法で、問題視されている。
25日発売の週刊文春によれば、進次郎陣営で広報を担当する牧島かれん元デジタル相の事務所が、動画配信サイト「ニコニコ動画(ニコ動)」に「ポジティブなコメントを書いてほしい」と求めるメールを陣営関係者に送信。進次郎をヨイショするような「これは本命候補でしょ!」「泥臭い仕事もこなして一皮むけたのね」といった24種類の投稿例を挙げ、中には「ビジネスエセ保守に負けるな」と他候補への誹謗中傷と取れる文面もあった。
進次郎は会見で自身の関与は否定しながらも、「参考例の中に一部行き過ぎた表現があり、申し訳ない。責任は私にある」と陳謝。総裁選で「挙党体制」を訴えながら、ライバルをディスる上っ面だけの融和ムードの実態もバレた。
文春報道は既にネット界隈でトレンドとなり、炎上していたが、進次郎の謝罪会見を民放だけでなくNHKニュースまでが報じ、騒動はネットを見ない層にも波及した。これで進次郎は失速か。
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