著者のコラム一覧
片岡健ノンフィクションライター

出版社リミアンドテッド代表。著作に、「平成監獄面会記」、同書が塚原洋一氏によりコミカライズされた「マンガ 『獄中面会物語』」(共に笠倉出版社)など。

大阪元社長夫婦ドラム缶遺体事件 荒唐無稽な冤罪主張した死刑囚は、死刑を心底恐れていた

公開日: 更新日:
大阪拘置所。鈴木は現在も死刑囚として収容されている(提供写真)

 2009年11月、大阪府阪南市の賃貸ガレージに放置されたドラム缶から2体の腐乱死体が見つかった。府警の捜査により、遺体は04年12月から行方不明だった和泉市の元会社社長の男性(失踪時74)とその妻の女性(同73)と判明。強盗殺人などの容疑で逮捕されたのは、夫婦宅の新築工事に携わっていた堺市の建設作業員の男(逮捕時42)だった。

 私は14年7月、その男、鈴木勝明と大阪拘置所で面会した。鈴木は当時、裁判員裁判で「冤罪」を主張しながら死刑判決を受け、大阪高裁に控訴中。その日はTシャツに短パンという姿でこう訴えた。

「け、警察は、ほ、本当にひどいんです……しょ、証拠がないから、べ、別件で逮捕して……取り調べでは、そ、その殺人事件のことばかり聞いてくるんですから……」 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り1,153文字/全文1,494文字)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    オコエ瑠偉 行方不明報道→退団の真相「巨人内に応援する人間はいない」の辛辣

  2. 2

    矢沢永吉&松任谷由実に桑田佳祐との"共演"再現論…NHK紅白歌合戦「視聴率30%台死守」で浮上

  3. 3

    ヤクルト青木宣親GMは大先輩にも遠慮なし “メジャー流”で池山新監督の組閣要望を突っぱねた

  4. 4

    神田沙也加さん「自裁」の動機と遺書…恋人との確執、愛犬の死、母との断絶

  5. 5

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  1. 6

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 7

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  3. 8

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  4. 9

    大谷翔平、笑顔の裏に別の顔 日刊ゲンダイは花巻東時代からどう報じてきたか、紙面とともに振り返る

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情