自民党は自壊へまっしぐら…国民を敵に回す「内向き居直り人事」にもう唖然
「今の暮らし、未来への不安を希望と夢に変える」はほぼ実現不可能

高市執行部人事が発表されたが、麻生院政、裏金復活を前面に出す臆面のなさには言葉を失う。国民の信頼回復などそっちのけ、自己都合だけの露骨な論功。
この政権と組むのか、公明や卑しい野党。
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打ち破ったと思っていた「ガラスの天井」は、実際は「棺桶のフタ」だった──。
早くもこんな冷ややかな意見が出ているのが、石破首相の後任を選ぶ自民党総裁選で、第29代総裁に選出された高市早苗前経済安全保障担当相だ。
7日、新たな党執行部の人事が総務会で了承されたが、その顔ぶれを見て「自壊へまっしぐら」と愕然とした国民は少なくないだろう。
高市はまず、党内で唯一残る麻生派を率いる麻生太郎元首相を副総裁で処遇。さらに同派からは、党4役のうち幹事長に鈴木俊一総務会長、総務会長に有村治子元少子化担当相をそれぞれ起用した。
そして総裁選で争った小林鷹之元経済安全保障担当相=旧二階派=を政調会長に充て、総裁選で高市の推薦人代表を務めた無派閥の古屋圭司元国家公安委員長が選対委員長に再登板させることも決定。総務会では、ともに旧茂木派の新藤義孝元総務相が組織運動本部長、鈴木貴子元外務副大臣が広報本部長に就くことになったのだが、この体制の一体どこが「解党的出直し」になるのだろうか。