公明党は抵抗のふりだけか? 高市自民の連立相手を国民はよーく見ているのだ

公開日: 更新日:
決裂はあるのか…(C)日刊ゲンダイ

 下駄の雪だった公明党も逡巡するほどの高市新執行部の居直り人事と危険性。だったら縁切りすればいいものを公明グダグダで、国民民主にいたっては選挙結果を忘れて、権力にすり寄りたい卑しさがミエミエだ。

 こんな総裁が政権を担い、その補完勢力になるのであれば、国民敵視も同然だ。

  ◇  ◇  ◇

「下駄の雪」と揶揄されてきた公明党が、異例の抵抗を続けている。

 7日に高市総裁のもと、自民の新執行部が発足。これを受けて自公双方の役員が会談した。高市と斉藤代表に加え、鈴木、西田両幹事長が約1時間半にわたって協議。普通なら、新執行部発足後、すぐに連立継続の合意文書がかわされるのだが、今回は公明が突っぱね揉めている。連立合意は持ち越しとなった。

 公明は①「政治とカネ」の問題②歴史認識問題③過度な外国人の排斥問題──の3点について、高市に懸念を表明。最大の問題は①の裏金だ。会談後、斉藤は9月の公判で旧安倍派の元会計責任者が、パーティー収入のキックバック再開を求めたのが下村博文元文科相だと証言したことを念頭に「いろいろな証言が出てきている。しっかりとした全容解明の姿勢が必要だ」と指摘。企業・団体献金の規制強化も求めた。

 憤る公明党内からは「連立離脱論」まで出ているというから穏やかじゃない。 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,342文字/全文2,906文字)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 3

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  4. 4

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  5. 5

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  1. 6

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 7

    小野田紀美経済安保相の地元を週刊新潮が嗅ぎ回ったのは至極当然のこと

  3. 8

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 9

    「しんぶん赤旗」と橋下徹氏がタッグを組んだ“維新叩き”に自民党が喜ぶ構図

  5. 10

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み