高市総裁は就任早々から人事で大混乱…女性応援団たちに“麻市内閣”ポストの目はあるのか?
「ガラスの天井」を破った自民党の高市早苗総裁(64)をめぐる熱狂は、恨みつらみに転じていきそうだ。7日の臨時総務会で党役員人事を決定。女性登用が注目される人事は「論功行賞」があからさまだ。子分の票を回した最高顧問の麻生太郎元首相(85)は副総裁にカムバックし、その義弟の鈴木俊一総務会長(72)は幹事長に格上げ。党運営は麻生一派に委ねた格好だ。
支援した裏金議員も復権。旧安倍派の萩生田光一元政調会長(62)は幹事長代行として返り咲き。思惑含みで高市氏を支えた女性議員の明暗はクッキリだ。
「女性初の自民党総裁」を売りに党再生を期す高市氏は、政調会長や選対委員長に女性を充てる意向だと報じられた。「女性初首相」となれば閣内に5人以上を起用するという。第2次安倍政権の過去最多記録を塗り替えるというわけだ。
ところが、フタを開けてみると、政調会長は総裁選で保守票を争った小林鷹之元経済安保相(50)で、選対委員長は推薦人代表を務めた盟友の古屋圭司元国家公安委員長(72)。同じく推薦人となった麻生派の有村治子元女性活躍相(55=参⑤)は総務会長に決まった。旧茂木派の鈴木貴子前青年局長(39=衆⑤)は広報本部長に大抜擢だ。