片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂
企業・団体献金規制も棚上げ、「政治とカネ」の反省もなし
「『大規模』の定義が明文化されていないのを口実に、『大臣が安心』などと都合よくルールを変更するのは許されません」と話すのは神戸学院大教授の上脇博之氏だ。
「大臣規範は特定の事業者との癒着を断ち切る定め。大臣の絶大な職務権限を考えれば、法令以上に厳しく自らを律するのが当然です。ましてや政治資金パーティーが裏金事件の温床となったのに、懲りていない。高市首相は裏金議員に支えられ、『そんなことより』と企業・団体献金の規制も棚上げ。『政治とカネ』の反省もなく、合法だからと開き直った閣僚のパーティー解禁なんて言語道断です」(上脇氏)
高市首相は20~22年に政治資金パーティーを計3回開催。総額約1億1309万円を集めたが、岸田政権下の22年8月に経済安保相として入閣すると、翌23年から開催を自粛。先の予算委で「怖かったのでパーティーの企画もできなかった」と語っていた。
大臣規範見直しのパーティー解禁が「我田引水」ならば、かなりのガメツさだ。
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