山上公判で刑事裁判の限界を痛感 政治の罪は民意が裁くしかない【青木理 特別寄稿】

公開日: 更新日:

 折しも被告の公判の最中、教団の内部文書も流出した。「TM特別報告」と題する文書群をひもとけば、自民党と教団の密着ぶりがあらためて浮かぶ。元首相が教団トップと面談し、選挙支援を要請した記述。教団の求めに応じ、被告が犯行動機にあげた教団集会に元首相がビデオメッセージを寄せた経緯。さらには事件当日、元首相が応援演説した候補が同じ日の午前、教団の「応援集会」を受けた事実……。

 繰り返すが、だからといって殺人が容認されるはずはなく、無期懲役が適切か否かはともかく、被告は法に則って裁きを受ける。教団もまた、事件を機にようやく批判が高まり、これも十分か否かはともかく、宗教法人法に則って裁きを受けつつある。だが、教団と蜜月を契って事件の根本原因を作った政治の罪は裁かれない。誰もが頬被りを決め込み、新政権下で復権を遂げている。こんな不公正が許されるか。法で裁けないなら、いかに身勝手な解散総選挙であっても、投票を通じて民意が裁くしかない。

(青木理/ジャーナリスト)

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網