陸上100m桐生祥秀も合格 五輪見据えた東洋大学の「生き残り策」

公開日: 更新日:

 またひとりゲットした。陸上男子100メートルで10秒01の自己記録を持つ桐生祥秀(京都・洛南高)が東洋大学に合格した。

 東洋大の陸上部といえば箱根駅伝でお馴染み。この5年間で3度も優勝し、毎年入学志願者が増えているそうだが、駅伝だけに頼ってはいられないということだろう。

 東洋大には今年、ロンドン五輪競泳400メートル個人メドレー銅の萩野公介に同五輪女子400メートルリレー代表の内田美希、男子200メートル平泳ぎ世界記録保持者の山口観弘が入学した。

「彼らはリオや東京五輪を見据えてのスカウトです」と、ある大学関係者がこう続ける。

少子化の影響で大学の経営はこの先どんどん厳しくなる。東洋大が有名私立の早慶などに対抗するにはスポーツで生き残りを図るしかない。そこで、日本人の五輪好きに目をつけた。東洋大は本部のある白山(文京区)から西が丘(北区)のナショナルトレーニングセンターまで近いというメリットもあるが、今春から北島の恩師で競泳日本代表ヘッドコーチの平井伯昌氏を水泳部の監督に招聘(しょうへい)したことが大きい。法政や東海などに進学すると思われた桐生も同じ。来年から陸連の男子短距離副部長の土江寛裕氏が指導することが決まったからです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方