「24勝は誰でもできる」マー君を“口撃”したダルの腹の中

公開日: 更新日:

 この結果、田中は、ダルの奪三振を除くタイトルを総ナメにし、沢村賞まで受賞した。

 ダルはこのときの悔しさと無念を胸に秘めて海を渡り、メジャーでも結果を出した。

 昨季16勝、今季は奪三振(277)のタイトルを取り、リーグで最もすぐれた投手に贈られるサイ・ヤング賞投票で2位に入った。つまり「ア・リーグで2番目の投手」という評価だ。ダルには日本より明らかにレベルの高いメジャーの中でも頂点に位置する投手だという自負がある。

 なのに、話題性や注目度に関していえば、いまや田中に水をあけられている。田中は米国で一球も投げていない、自分と同じ土俵にも上がっていないわけで、スポットライトを浴びてニコニコするのはまだまだ先だろうという思いがある。田中に対してはそんなやっかみというか、嫉妬にも似た気持ちを抱くようになった。

 同時に、そんな田中を必要以上に騒ぎ立てるマスコミや周囲にも、それは違うだろうと言いたかったに違いない。

 ダルが田中をこれでもかと“口撃”した裏にはそれなりの理由がありそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった

  4. 4

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  5. 5

    ASKAや高樹沙耶が参政党を大絶賛の一方で、坂本美雨やコムアイは懸念表明…ネットは大論争に

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  3. 8

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 9

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 10

    フジの「ドン」日枝久氏が復権へ着々の仰天情報! お台場に今も部屋を持ち、車も秘書もいて…