負けても王者…「疑惑の亀田」が日本ボクシングを滅ぼす

公開日: 更新日:

■判定負けした直後にIBFが前言撤回

 これまで疑わしい判定が多かった亀田兄弟だけに、久々のマトモな判定負け。前日までは、負ければ大毅は王座陥落。疑惑に満ちた亀田一家の栄光も終焉――そう、思われたのも束の間のことだった。

 大毅の判定負けが確定するや、報道陣は関係者エリアから追い出された。そして現れたIBFのスーパーバイザー、リンゼイ・タッカー氏が「ソリスは体重をオーバーしていたので、亀田は負けても王座にとどまる」と発表したのだ。

 前日とは異なる発言を指摘されても、「覚えてないな。そう言ったなら間違いだ」と開き直ったのだから、報道陣も開いた口がふさがらなかった。

 彼らがなりふり構わず実力もない「つくられた王者」を守るのは、亀田兄弟が日本人ボクサーとしては久々に現れた「カネのなる木」だからだ。

「人気に陰りが見えるとはいえ、それでも亀田の試合のテレビ中継は2ケタは割らない。10人いる現役日本人世界チャンピオンでは、他にWBAライトフライ級の井岡一翔くらいですからね、10%の視聴率を取るのは。なんだかんだいっても『3兄弟全員が王者』というのは話題になる。亀田家にはTBSという大スポンサーもついているから、世界のボクシング団体にとってはいまだにカネづるなのです」(ボクシング関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性