過去最大の昇給 年俸3倍増の阪神・藤浪が払う“代償”

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「ただ、それなりに代償もありそうです」と、さる阪神OBがこう続ける。

「すでに和田監督は、来季の巨人との開幕カードで<開幕投手の候補のひとり>と話している。今オフは久保、スタンリッジの両先発ローテ投手が退団。先発が手薄になった。能見は広島とのCSで登板機会がなかったように、ベンチの信頼度が高くない。<メッセンジャーと並ぶダブルエース>として計算に入れている。藤浪はその期待に応えようと今オフは極力、テレビ、イベント出演を自粛して週休2日でトレーニングに励んでいるが、和田監督は契約最終年で勝負の年。年俸も大幅に上がって、いよいよ来季はフル回転を強いられるでしょう」

 藤浪はレベルアップを図るべく、投球時にインステップする癖の矯正にも取り組んでいる。

「これがまた厄介です。藤浪は高校時代から何度もこのインステップ癖を直そうと取り組んできたが、そのたびに失敗しているという。フォーム矯正にこだわりすぎて迷いが生じると、一気に成績が落ちかねません」(球界関係者)

 人気、戦力で藤浪頼みになりそうな来季。その上、フォーム矯正にも取り組んでいる。来季の期待分も含まれた年俸3倍増は、藤浪にとって大きな重しになりそうだ。

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