過去最大の昇給 年俸3倍増の阪神・藤浪が払う“代償”

公開日: 更新日:

「ただ、それなりに代償もありそうです」と、さる阪神OBがこう続ける。

「すでに和田監督は、来季の巨人との開幕カードで<開幕投手の候補のひとり>と話している。今オフは久保、スタンリッジの両先発ローテ投手が退団。先発が手薄になった。能見は広島とのCSで登板機会がなかったように、ベンチの信頼度が高くない。<メッセンジャーと並ぶダブルエース>として計算に入れている。藤浪はその期待に応えようと今オフは極力、テレビ、イベント出演を自粛して週休2日でトレーニングに励んでいるが、和田監督は契約最終年で勝負の年。年俸も大幅に上がって、いよいよ来季はフル回転を強いられるでしょう」

 藤浪はレベルアップを図るべく、投球時にインステップする癖の矯正にも取り組んでいる。

「これがまた厄介です。藤浪は高校時代から何度もこのインステップ癖を直そうと取り組んできたが、そのたびに失敗しているという。フォーム矯正にこだわりすぎて迷いが生じると、一気に成績が落ちかねません」(球界関係者)

 人気、戦力で藤浪頼みになりそうな来季。その上、フォーム矯正にも取り組んでいる。来季の期待分も含まれた年俸3倍増は、藤浪にとって大きな重しになりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし