切ない表情、恋の明るさ…真央「完成形に近い」と村主千香氏
――他の要素とはどんなところですか?
「もともと、ジャンプは得意でしたが、この4年間は芸術性を高めることに取り組んでいました。技術点に加えて演技構成点も評価を上げているので、完成形に近づいていると思います。全てが美しく、より滑らかさも出た。表現力に磨きがかかり、感情表現も豊かになっています。今季は特に切ない表情が際立っており、他にも恋をしている女性の明るさなど、さまざまなしぐさを取り入れているのが印象的です」
――4年前と比べて確実にレベルアップしていますか?
「スケーティングに加えて、浅田選手の滑りに対する意識が変わっているように見受けられます。バンクーバー五輪まではジャンプの失敗にこだわるようなコメントが少なくありませんでしたが、今では全体として自分の目指すものができているか、自分らしさが表現できているかといった談話が目立つようになりました。今季をフィギュアスケーターとしての集大成と位置付け、この4年間は総合力アップを目指していたように感じます」
■SPで決めれば
――本番で鍵を握るのはトリプルアクセルでしょうか?