「ソチ五輪検証」で明らかにすべきSスケート界の“怠慢”

公開日: 更新日:

 日刊ゲンダイが五輪直前にスピードスケート関係者に話を聞いたところ、「ソチのリンクはロシアのコロムナ、カザフスタンのアスコナのリンクをつくった人と同じだと聞いている。大体リンクのイメージが湧いてくる。長野五輪のリンクに近いと思う。スピードが出るリンクで日本人選手に向いている」と語っていた。まったく逆の情報を得ていたことになる。
 夏季五輪競技のある指導者は、日本選手にメダルを取らせるため常に海外選手の状態や練習法までチェック。本番での組み合わせを有利にするため、選手の世界ランクにもこだわり、大会出場の出欠まで指示している。

 きめ細かな指導や365日の情報収集で五輪に臨んだスピードスケートの指導者はどれだけいたのか。前出の清水氏はナショナルチーム内の派閥争いも暴露。スケート関係者が一枚岩でなかった実態も明らかになった。

 スケート連盟の橋本聖子会長は、アルベールビル五輪スピードスケート1500メートルの銅メダリスト。ソチ五輪選手団長で参院議員でもある。議員バッジつけてふんぞり返っている先生に、スケート界の改革、再建などできるのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

  2. 7

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  3. 8

    “児童ポルノ”で衝撃逮捕!日本サッカー協会・影山技術委員長の素性…「精神的な負担を抱えていた」の声も

  4. 9

    奈良の鹿愛護会が語った現場のリアル…「シカさんをいじめるな!」の裏に横たわっている大問題

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発