「ソチ五輪検証」で明らかにすべきSスケート界の“怠慢”

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 日刊ゲンダイが五輪直前にスピードスケート関係者に話を聞いたところ、「ソチのリンクはロシアのコロムナ、カザフスタンのアスコナのリンクをつくった人と同じだと聞いている。大体リンクのイメージが湧いてくる。長野五輪のリンクに近いと思う。スピードが出るリンクで日本人選手に向いている」と語っていた。まったく逆の情報を得ていたことになる。
 夏季五輪競技のある指導者は、日本選手にメダルを取らせるため常に海外選手の状態や練習法までチェック。本番での組み合わせを有利にするため、選手の世界ランクにもこだわり、大会出場の出欠まで指示している。

 きめ細かな指導や365日の情報収集で五輪に臨んだスピードスケートの指導者はどれだけいたのか。前出の清水氏はナショナルチーム内の派閥争いも暴露。スケート関係者が一枚岩でなかった実態も明らかになった。

 スケート連盟の橋本聖子会長は、アルベールビル五輪スピードスケート1500メートルの銅メダリスト。ソチ五輪選手団長で参院議員でもある。議員バッジつけてふんぞり返っている先生に、スケート界の改革、再建などできるのか。

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