ドーム騒然…打順に“大なた”原監督の胸中とナインの憂うつ

公開日: 更新日:

 確かに言っていた。キャンプ終盤、「打順は7月のオールスターまでに固まればと思っている。(メンバーが)固まったチームは強い。でも、固めたチームは弱い。かたくなに固めようとしたり、動かさないのは強いチームじゃない。途上の試行錯誤はあっていい」と独特の言い回しで、開幕後も臨機応変な起用をしていく方針を示唆していたとはいえ、たった3試合で阿部がクリーンアップを外され、坂本が下位を打たされるとは、覚悟していたナインも想定外。前日の試合でボーンヘッドを犯して決勝点を献上した阿部、開幕戦で同点本塁打を含む3安打を放ったものの2戦目は4タコ3三振に終わった坂本に対する、「懲罰人事ではないか」とさっそくナインを震え上がらせることになった。2戦目では先発の杉内も、四回で代打を送られた。阿部だろうが坂本だろうが杉内だろうがお構いなし。代わりはいくらでもいると言わんばかりなのである。

■日本一奪回のためには何でもあり

 チーム関係者がこう言う。
「今年の原監督はリーグの戦いは眼中にない。昨年の日本シリーズで楽天に敗れたことで、『大一番で力を発揮できるチームをつくる』『選手は精神的に強くならなければ』と繰り返している。シーズン中に、日本シリーズ対策をやる準備までしているくらいです。シリーズ第7戦を想定して、先発投手を小刻みに使ったり、リリーフの勝利の方程式を早い回からつぎ込んだりと、そんなことを考えているのです。要するに、日本一奪回のためにはなんでもするということ。選手は大変です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動