客離れ心配な阪神 「掛布1軍」の“特効薬”使えない理由

公開日: 更新日:

「こりゃ、先が思いやられるでぇ」
 阪神の関係者がこう言って頭を抱えている。

 巨人との開幕カードは1勝2敗。接戦を演じたならまだしも、3試合で計47安打27失点とボコボコに叩きのめされた。投手陣がボロボロな上に、3戦目には二塁レギュラーの西岡が守備の際に福留と交錯して病院送りとなり、鼻骨骨折、左肩脱臼の大ケガで戦線離脱する事態。春の桜は満開だというのに、阪神はいまだつぼみのままである。

 予兆はあった。4番に座る新助っ人のゴメスが大幅に調整が遅れ、目立った若手の台頭もなかった。オープン戦は貧打に泣いて11位に低迷。坂井オーナーは「危機感を抱いている」と悲愴(ひそう)な面持ちで、期待の持ちようがないのが現状だ。

■ホームゲームのチケットは売れ残り

「ファンも敏感に感じているんでしょう」と、冒頭の関係者が頭を抱えてこう言う。

「例年4月は客足が鈍いものの、本拠地開幕の中日戦のチケットは、平日の京セラドーム大阪開催とはいえいまだ売れ残っている。甲子園での11~13日の巨人戦も、週末開催というのに売れ残りが目立つ。開幕カードで巨人に勝ち越しでもしたら、もっとチケットがさばけるんだろうけど、これじゃあキツイ。しかも、レギュラーにはこれといったフレッシュな人材もいないし、人気選手の西岡が離脱するのも痛い」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い