もうストーブリーグ? ゴジラも首かしげる阪神の体たらく

公開日: 更新日:

 原辰徳監督(55)の顔には、“今年の阪神は相手じゃない”と書いてあった。12―4で大勝した28日の阪神戦後、「先行されたけどいい勝ち方でしたね。全員で戦う環境になったのは良かったんじゃないかな」と余裕綽々(しゃくしゃく)で振り返った。

 そりゃ、そうだ。三回表を終わって0―4。オープン戦で打率1割台、打点も本塁打もゼロだった阪神4番の新助っ人ゴメスに2点適時打を浴びるなど、序盤の流れは相手につかまれた。が、その流れを向こうが自ら手放してくれるのだから、ラクなものである。

 直後の三回裏。阪神先発の能見が突然、それも2死から崩れる。4連打で3失点。四回には、打撃絶不調の1番・坂本にバックスクリーン左に同点ソロを献上、五回2死一、二塁からは開幕初スタメンの8番・橋本に右中間に2点適時二塁打を打たせる気前の良さだ。

 橋本が打ったのは、139キロの力ない直球。テレビでゲスト解説していた松井秀喜氏が思わず、「(橋本は)スライダーに合っていなかったのに何で直球を投げたんでしょうかね」と、首をかしげるほどの配球、ボールだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い