客離れ心配な阪神 「掛布1軍」の“特効薬”使えない理由

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「確かに、ミスタータイガースがベンチに入れば集客効果はあるでしょうね。しかし、もしも今年の阪神が貧打が原因でBクラスに落ちれば、打撃コーチは責任を取らされる。和田監督は今年、3年契約の3年目。Aクラスでも昨年のようにクライマックスシリーズで惨敗すれば契約更新はない。85年の優勝メンバーで監督になれる人材は掛布ぐらいしか残っていない。コーチで失敗したら監督の目は消えてしまう」

■掛布は傷モノにしたくない

 阪神が最後に日本一になったのは吉田監督時代の85年。そのメンバーが監督候補からいなくなれば、次は03、05年のVメンバーまで若返る。矢野、金本、赤星、下柳、広沢、桧山といった連中が監督やコーチになる。世代がそこまで若返れば、掛布DCが監督になることはない。

「中村GMはその前に、どうしても掛布を監督にしたい。掛布の金銭トラブルを懸念する声もあったため、とりあえずDCという形で若手の育成を頼み、世間の反応を見た。ファンの間で掛布監督待望論は高まる一方ですから、和田監督の次は掛布で決まり。傷がつかないDCのまま動かせません」(前出のOB)

 阪神は2010年を最後に観客300万人を達成していない。和田監督になってからは280万人にも届いていない。再び大台に乗せるのは掛布監督誕生のシーズンか……。

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