7三振5四球で連敗…楽天・松井裕が抱える“もろ刃の剣”

公開日: 更新日:

 黄金ルーキーに何があったのか。

 9日の日本ハム戦でプロ2戦目のマウンドに上がった楽天の松井(桐光学園)。三回までに6三振を奪う圧巻の投球もつかの間、四回に入るや突然制球が乱れた。それまでもボールが上ずることはあったものの、四回は3四球で満塁。大引に2点適時打を許し、さらに四球を出した時点で降板となった。3回3分の1、3安打2失点、7三振5四球。これで開幕2連敗だ。

「情けないです……。四回に生命線のストレートでストライクが入らなくなってしまい、マウンド上で修正することが出来ませんでした」

 力なくうなだれた松井。突然の乱調に、「札幌ドームのマウンドが合わなかったのでは」という声も聞かれた。ここのマウンドを知り尽くす元日ハムの金村暁氏(評論家)は「ネット裏で見ていましたが、立ち上がりなどは苦にしていませんでした。むしろ、札幌ドームのマウンドは硬くて投げやすいと思いますが……」と、否定した上で乱調の原因をこう話す。

「僕の見方ですが、体を目いっぱい使ったフォームこそが崩れた原因ではないか。あれでは体の1カ所に違和感やズレが出ただけでも修正しにくい。体を大きく使えば使うほど、ちょっとしたズレがフォーム全体に影響する。先発ローテで回っていたら当然疲労も蓄積される。フォームが微妙に狂った時のズレもコンパクトに投げる投手よりも大きくなる。その意味では、1年間ローテを守るのは容易ではない。松井選手の永遠の課題になるでしょうね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”