ライバル球団も舌を巻く 楽天・松井裕樹の「頭脳」と「計算」

公開日: 更新日:

「彼の一番の長所はアタマだよ、アタマ」

 こう言ったのは、某球団のスコアラーだ。

 19日のDeNA戦で楽天松井裕樹(18=桐光学園)がオープン戦4試合目となる先発。初回は3者連続三振に打ち取ったものの、二回に走者を出してから投球が不安定になり3安打を浴び2失点。オープン戦最後の登板を、4回4安打1四球2失点、5三振で終えた。

 初回には人生最速となる150キロを出したものの、高校時代に慣れ親しんだ横浜スタジアムだけに松井は「単純に(スピードガンが)緩いだけ」と一蹴。「真っすぐやボール自体の調子はいい。制球やボールの組み合わせ、先頭打者をしっかり切ることが大事になる。失点? 悔しいけど、いいふうに取るしかないですね」と話した。

■「警戒? 当り前だろ!」

 松井の投球をネット裏から見た冒頭のスコアラーが言う。

「オープン戦で13イニング連続無失点は相手が様子見をしていたからではないね。松井は一球一球、計算しながらボールを使い分けている。この右打者にスライダーはこうだったからチェンジアップだとどんな反応なのか、とか考えながらね。それを2月のプロ入り初実戦の巨人戦からやってたんだから大したもの。今日も打たれたけど、締めるところはきっちり締めていた。開幕ローテどころか、カードの頭を投げられる投手だよ。警戒? 当たり前だろ!」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢