松井裕にプロ洗礼も 大物ぶり証明した初登板の心・技・体

公開日: 更新日:

 黄金ルーキーが夢の舞台に立った。2日、楽天松井裕樹(18=桐光学園)が、仙台のオリックス戦で公式戦デビュー。6回5安打3失点でプロ初黒星を喫し、試合後は「悔しい。緊張してテンポが悪くなった」と下を向いた。

 しかし、高卒ルーキーのデビュー戦だ。6回3失点は悪いどころか上出来だろう。三振も6個奪っている。3失点目は六回1死三塁の場面でのスクイズ。オリックスの森脇監督が「外野フライを打つのも難しいし、空振りも取れる投手だからスクイズを使った」と話したように、松井を「手ごわい投手」とみたからこそ、小技を使わざるを得なかったのだ。

 松井はこの日の試合だけでも、新人離れした「心技体」をこれでもかと見せつけている。

■しゃみせんにも動じない

 まず「心」の部分は二回、安達に死球をぶつけた後の投球だ。右打者の安達はワンバウンドした内角のスライダーが「右足に当たった」と審判にアピール。ところが、スロー映像で見ると、ボールはバウンドしてすぐ、捕手嶋のミットにおさまっている。プロでは珍しくない安達の“しゃみせん”の洗礼を浴びた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし