「アップなしで即演技」…監督も脱帽する内村航平の天才ぶり

公開日: 更新日:

 体操の内村航平(25)といえば09年から世界選手権、ロンドン五輪で個人総合5連覇。指導する加藤裕之・コナミ体操競技部監督は「他の選手とはレベルがかなり違う。世界的に認められている。史上最強と言ってもいい」とまで言い切る。

 その内村の天才ぶりを22日に優秀な指導者に贈られる「2013年度ミズノスポーツメントール賞ゴールド」を受賞した加藤監督がこう表現した。
「内村は(練習のとき)まったくアップもしないで、いきなり演技をやってのける。それも全種目だ。普通の選手はやれないしやらない。世界でも誰もできない。想像を絶する練習だ」

 普通の選手、いや一流の選手でもそんなことをすればケガをするのがオチ。だから入念なアップを行った上で練習、演技に取り組む。内村はいきなり鉄棒につかまり、つり輪にぶら下がって、五輪レベルのパフォーマンスを見せる。

 そんな内村に加藤監督が常々考えているのは、いかにブレーキをかけるか、コンディションを管理するか、ということだそうだ。若い頃は野菜嫌いといわれていたが、結婚してからは野菜もしっかり食べている。

 今年、中国の南寧で行われる世界選手権で新たな伝説が生まれるはずだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • その他のアクセスランキング

  1. 1

    スポーツ界に時代錯誤の事案が多発する根本原因…新聞社後援イベントは限界と危うさを孕んでいる

  2. 2

    GPシリーズ初戦SP、坂本花織は2位発進も…集大成の今季に待ち受ける茨の道

  3. 3

    JOC山下泰裕会長の療養離脱からはや1年…三屋裕子代行でも“無問題の大問題”

  4. 4

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  5. 5

    広陵高の暴力問題が話題だが…私は世羅高3年で主将になって、陸上部に蔓延する悪習を全て撤廃した

  1. 6

    出雲駅伝7位完敗の青学大・原監督に直撃「ばけばけ大作戦の点数? 0点でしょう!(苦笑)」

  2. 7

    柔道五輪金メダリスト・松本薫さんは2週に1度ファミリーフィッシングで堤防へ「胸の奥には大物への渇望がくすぶっています」

  3. 8

    テニスの団体戦を愛するキング夫人はドジャースの共同オーナー 大谷獲得でも猛プッシュ

  4. 9

    “ミスター・ラグビー”と呼ばれた松尾雄治さん 西麻布で会員制バーを切り盛り「格安なので大繁盛だよ」

  5. 10

    ジャパンOPテニスが空前の観客動員を実現できた背景…手放しで喜べないスポーツ興行の深刻事情

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  2. 2

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  5. 5

    維新の「議員定数1割削減」に潜む欺瞞…連立入りの絶対条件は“焼け太り”狙った露骨な党利党略

  1. 6

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 8

    「これが寝るってことだ」と感激…女優の岡崎友紀さん変形性股関節症との苦闘

  4. 9

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  5. 10

    公然わいせつ容疑で逮捕→釈放も“連帯責任”…Aぇ! group草間リチャード敬太の芸能界復帰はイバラの道