VIPエリアだらけ! 「新国立競技場」の過剰なおもてなし
福岡の「ヤフオク!ドーム」の左右両翼には、バルコニーシート付きで国内最大級の貴賓室「スーパーボックス」(136室)がある。その総床面積は約7500平方メートルで、フィールド面積(約1万3500平方メートル)の半分程度だ。国内最大のサッカー専用競技場で02年の日韓W杯の会場となった「埼玉スタジアム」。ラウンジ併設のVIP席やレセプションホールなど「ホスピタリティー施設」の総床面積は約2000平方メートルで、こちらはフィールド面積(1万1230平方メートル)の2割以下である。
■富裕層のための大会に
JSCは「ホスピタリティー施設はFIFAのスタジアム規定にも盛り込まれており、世界規模の大会を開催するためにも必要」(新競技場設置本部)と説明するが、そのFIFA規定はホスピタリティー施設の広さの基準までは定めていない。