馬耳東風…巨人・原監督は父の教えを胸に「阿部8番起用」

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 阿部慎之助(35)の打順がついに、8番まで下がった。11年8月の広島戦以来、3年ぶりの屈辱的起用である。

 6日の西武戦前の時点で打率.224。規定打席に達しているセの30選手の中で最下位という絶不調とはいえ、巨人周辺では阿部を責める声は少なく、辛口で鳴る大物巨人OBの広岡達朗氏にいたっては週刊ポストで、「阿部をはじめ、選手たちの打順をコロコロ変える采配が、今の失速を招いているんです」などとむしろ舌鋒鋭く原監督の責任を追及している。

 さる球団関係者によれば、「監督もそうした声を気にしているところはある」とは言うものの、この日の試合で阿部の打順をさらに落としたのだから、「ベンチ主導で打線を機能させる」という考えは揺るがないのだろう。ちょうどこの日、その原監督が決意を新たにしたであろう出来事があった。先月29日に他界した父・貢氏(享年79)の葬儀・告別式が近親者のみで営まれ、甥っ子の菅野とともに参列。その後に球場入りした指揮官は、報道陣に父への思いをこう語ったのだ。

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