交流戦首位でも打率ワースト2位…巨人「超貧打」の原因は?

公開日: 更新日:

 巨人が打てない。7勝3敗で交流戦首位も、チーム打率.223は12球団ワースト2位。打率もセ・リーグ規定打席到達者31人中、23位以下に長野、村田、ロペス、阿部と主力4人がズラリと並ぶ。

 5月31日のオリックス戦では、エース金子に九回まで“ノーヒットノーラン”を食らい、全員が青ざめた。延長戦で勝ったからクローズアップされないで済んだものの、球団創設80周年の年に歴史的赤っ恥をかくところだった。

 春先は打ちまくっていたのに、いつの間にか貧打に陥ってしまったのはなぜか。

 首位打者を快走していたアンダーソンの故障離脱なども一因だろうが、開幕2カ月で飛んだり飛ばなかったりと変化した統一球問題が挙げられる。

 飛び過ぎる違反球だった4月、巨人のチーム打率は一時、3割を超えていた。打線がまるで高校野球のように打ちまくっていた一方で、投手陣、特にリリーフ陣が苦しんだ。

■本塁打攻勢を阻む統一球問題

 それが、だ。4月29日に適合球に切り替わると、飛び過ぎるボールで戦った25試合で28本だった本塁打数は、その後の28試合で23本。1試合平均は1.12本から0.82本に減少した。チーム打率も.292から.264と急落。個人でも.297と3割近かった長野は.260、村田も.276から.243と大きく打率を落としている。要するに、適合球に対応できていないのだ。

 統一球元年の11年は原政権ワースト2位タイの71勝で3位に沈んだ。球界には「ボールが飛ばなければ巨人が苦戦する」という通説もある。他球団が恐れる本塁打攻勢ができないうちは、巨人は勢いに乗り切れない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?