ついにスタメン落ちも…原監督がセペダを見切れない理由

公開日: 更新日:

ついにスタメン落ち

 中南米の野球事情に詳しいセ某球団関係者はセペダについて、当初からこう言っていた。

「期待通りに活躍してくれればいいが、問題は結果が出なかったとき。相手はキューバ政府公認の助っ人。獲得した、というより、ゆずってもらった、という側面がある。今後の選手獲得のパイプを維持するということを考えれば、仮にダメでもむげにはできない。打てないからといって、ベンチの置物にしたり、二軍でやり直させたり、そういう方針がとれるのか。セペダを獲得した巨人はこれからが大変ですよ」

 そのキューバ代表4番打者のセペダ(34)が、8日のロッテ戦でついにスタメンを外された。ここまで18試合で打率.170、3本塁打、11打点。

 デビュー戦から4番で使い続けてきた原監督も、さすがに我慢の限界に達したということだろう。前日7日の西武戦の七回にはセペダに代打・中井を送っていた。

 かといって、冒頭の関係者が指摘する通り、このまま見切るというわけにもいかない。

 この日は7-0と試合が決した八回1死走者なしの場面でセペダを代打起用。セペダ本人が、「代打は人生初。子供の頃から、試合に出るときはスタメンだったので」というから、屈辱的起用だったに違いないが、5球目の直球を右中間スタンドに運ぶ4号ソロで意地を見せた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  2. 7

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  3. 8

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

  4. 9

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝