慣れるべきは暑さより湿度だった 「日本は準備に失敗」の声

公開日: 更新日:

 試合が行われたレシフェのような高温多湿の場所では、いかに体力を温存し、勝負どころで力を出すかが肝である。同じような気温のリオで活躍した、かつてのブラジルの名選手、ロマーリオはその手のプレーの達人だった。そして、途中出場でピッチに姿を現したドログバはその通りのプレーをした。

 ドログバが「本調子ではない」との報道は、日本代表選手の頭のどこかにあっただろう。彼を軽く見ていた日本代表と、調子が良くないときには何をすべきかはっきりと分かっていたドログバ――。彼が登場した段階でこの試合は勝負あった。

 そして日本代表は、湿度の高いところでの戦い方を完全にミスした。ブラジルのリオなど暑いところのリーグは基本、中盤ではあまりプレスをかけない。ただ、いわゆるバイタルエリアは堅く守る。日本代表の場合は逆。暑いところでの戦い方を選手たちが選択できなかったという感じだ。

 ワールドカップは世界のトップが集まるだけに、ちょっとした差が勝敗を分けるのだ。

文・田崎健太(ノンフィクション作家)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学