釜本邦茂氏 「“日本らしいサッカー”という言葉に違和感」

公開日: 更新日:

 コートジボワールの選手と日本人選手を比べると「個の差」は、思っていた以上に歴然としていましたね。でも、差があること自体、戦う前から分かっていたこと。キックオフの笛を聞いて初めて気付いたことではない。

 フィジカル、テクニック、スピード、ドリブル突破力、キープ力、スタミナ……どんな戦いをすればこの差を埋められるか? これがコートジボワール戦に臨む日本代表の命題だった。

 選手ひとりひとりが一生懸命にプレーする。組織力を整備して「チームとチームとの戦い」に持ち込み、個の差のハンディを補う。堅く守ってコトージボワールの攻撃を耐え忍び、機を見るに敏なカウンターを仕掛けてゴールを狙っていく……いろいろなやり方はあるだろうが、ザッケローニ監督は「得点が相手よりも多ければ、何点取られてもいい」という攻撃サッカーを選択した。

 サッカーは得点を奪わないと勝てない。そのために攻撃的にいく。考え方は間違ってはいない。しかし、レベルの高い相手からどうやってゴールを奪うか? 方法論が徹底されないと無意味だ。果たして日本は、コートジボワールからゴールを奪うだけの攻撃力を身に付けていたのか?

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?