国をもひとつにするコートジの英雄ドログバの生い立ち

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 この日のコロンビア戦は後半14分からの登場も逆転劇には至らなかったが、母国を大いに沸かせたはずだ。

 1978年3月11日、コートジボワール最大の都市アビジャン生まれ。5歳にして、銀行員の父アルベールに、プロサッカー選手だった叔父が暮らすフランスに向かうよう命じられた。それはサッカーを学ぶためではなく、「幼い頃からヨーロッパで教養を身につけさせたい」という父の願いから。そんな生い立ちがドログバに「品性」を与えたのではないか。

 本格的にサッカーを始めたのは13歳。地元のルバロアSCでキャリアをスタートさせた。マルセイユやチェルシーなどの名門クラブでゴールを重ね、プレミアリーグ得点王、アフリカ最優秀選手を各2回獲得するなどスーパースターとして君臨した。

「成功した者は社会に還元する義務がある」を信条とし、南部と北部が鋭く対立して半ば内戦状態だった国内に向け、サッカーを通じて和平を訴え、500万ドルの私財を投じて5つの病院を建設。07年には「ディディエ・ドログバ基金」を創設して子供たちの教育を援助している。そうした活動が評価され、10年には「世界で影響力がある100人」に選ばれた。

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