ベストメンバーで準決勝に臨めるドイツに穴はないのか?

公開日: 更新日:

 ベスト4に進んだ国の中で最もしたたかなチームは、インフル騒ぎがあったドイツであることに異論はないだろう。フランスを1―0で退けた準々決勝。前半13分にセットプレーから先制して以降はムリに攻め込まず、そして試合の残り「20分」でドイツらしさが発揮された。

 守って逃げ切ろうとFWに代えてDFを投入したくなる時間帯だが、まずはFWクローゼ(36)に代えてFWシュールレ(23)を、残り7分でMFエジル(25)に代えてFWゲッツェ(22)を投入するなどフレッシュな攻撃系選手を前線で走らせ、フランスDF陣の押し上げ阻止に成功。フランスは厚みのある攻撃ができず、ドイツは余裕を持って逃げ切った。

■出場した全大会でベスト8以上

「ドイツのしたたかさは歴史にも裏打ちされています。ドイツは38年大会でベスト16に終わった以外、今ブラジルW杯を含めて出場した17回すべての大会でベスト8以上の成績を残し、02年大会以降は4大会連続でベスト4以上の成績を残しています。これは王国ブラジルもかなわない数字です。監督をコロコロ代えることなく、チームを継続的に熟成させるのもドイツの強み。現監督のレーウは06年大会でヘッドコーチを務め、10年、14年大会は監督として代表チームを率いている。ドイツサッカーには<したたかさ><継続性>というDNAがあり、それは現代表にもしっかり受け継がれている」(現地で取材したサッカージャーナリスト・六川亨氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ