三重殺が…審判にルール忘れさせたオリ森脇監督の猛抗議

公開日: 更新日:

 その瞬間、指揮官の怒りが爆発した。

 10日のソフトバンク戦で、オリックスの森脇監督が審判団に激高した。

 同点の四回、無死満塁の場面でソフトバンク明石の打球は地面スレスレの一塁へのライナー。一塁走者が飛び出していたため、これを捕球した一塁手のT-岡田は一塁を踏み2アウト目。岡田から捕手の伊藤を経由してボールを受け取った三塁手のヘルマンは「これで3アウト目だ!」と言わんばかりに何度も三塁ベースを踏みつけた。

 ところが、三塁塁審はアウトの判定をしない。ここで森脇監督がベンチを飛び出し、審判団に猛抗議。目を三角に吊り上げて口角泡を飛ばし、手にしていたボールを地面に叩きつけるシーンもあった。

 結局、「T―岡田の捕球はダイレクトではないので、打者走者のみアウト。三塁走者のホームインを認め、走者一、二塁で続行」となった。

 三重殺でピンチを切り抜けるのと、1アウトしか取れずに勝ち越されたのでは雲泥の差。だが、ベンチに戻った後も怒りが収まらない指揮官に触発されたのか、ペーニャの3ランなどで逆転し、首位攻防戦を2勝1敗で乗り切った。ちなみに森脇監督の抗議は5分以上。5分を超える抗議は遅延行為として退場処分のはずだが、あまりの形相に審判もルールを忘れたか。

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