元広島コーチが分析 ヤンキース黒田「衰えない肉体」の秘密

公開日: 更新日:

■黒田の提案で生まれたメニューも

 当時、投手のトレーニングメニューはチューブなどを使ってインナーマッスルを鍛えるのが全盛だった。そんな中、黒田は体幹を重視したトレーニングをいち早く取り入れたという。

「投げていて感覚的に身に付けたものなのか、若い頃から股関節や体の軸を意識して強化していました。私が知る限り、広島での11年間は体幹トレを地道に続けており、これが下地となってメジャーでの活躍につながっているのかもしれません」(石橋氏)

 中でも黒田が重視していたのは回旋という腰の回転運動だ。投げる際にスムーズに体重移動させるために、腰の回転が重要だからだ。

「黒田がやっていたのはあおむけになり、ひざを立てた状態で下半身だけ横にずらして戻す強化運動です。この横にずらした状態で人に押さえられると動かせないのが普通ですが、黒田は簡単に動かしていた。彼の中では一つのチェックポイントになっているようで、登板時にも味方の攻撃中はダッグアウトで股関節のチェックを欠かしたことがなかった」(石橋氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動