夏の甲子園 スカウトがドラフト候補に挙げた“掘り出し物”

公開日: 更新日:

「ダントツの1位候補は正直言っていません。2位までに消えるのは数人ですし、あとはみんな大学進学だっていいますからね」

 こう言うのは、ネット裏にいたあるプロ球団のスカウト部長だ。その中で「外れ1位」という評価が多かったのが松本裕樹(盛岡大付、投手、183センチ、80キロ、右投左打)。対東海大相模戦での3失点完投勝利に「右肘の状態はあまりよくないと聞いていたが、ピンチになっても動じないのはプロ向き」(巨人・山下スカウト部長)、「スライダー、カッターでバットの芯やタイミングを外したり、駆け引きができる投手。十分に1位候補」(楽天・早川スカウトグループマネジャー)と各球団は絶賛の嵐だったが、岩手大会決勝で右肘靭帯を痛めた後遺症が懸念される。

「手先が器用で悪いなりにも微調整がきくが、肘を痛めたのは下半身を使った体重移動で投げ切れていないことにも原因があると見ている。そもそも投げ込みで体をつくってきたタイプではないし……」とは、在京球団の東北地区担当スカウト。肘の状態次第では、上位指名を回避する球団も出てきそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    阪神・才木浩人はドジャース入りで大谷と共闘の現実味…「佐々木朗希より上」の評価まで

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    国民民主党“激ヤバ”都議に「免許不携帯」疑惑 日刊ゲンダイの直撃にブチ切れ!【動画あり】

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 9

    シード漏れ“ほぼ確”渋野日向子が10日開幕の国内戦へ…原英莉花や岩井ツインズ、古江らも集結

  5. 10

    カムバック星野監督の“2カ月20kg”の無茶ぶりに「嫌です」なんて言えるはずもなく…