日ハム逆王手 延長V打中島は来季の「居場所確保」をアピール

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「昨日、今日もチャンスで打てなかったので。最後、あそこ(十一回)で打たないと男じゃないと思って打席に入りました」

 19日のCSファイナルステージ第5戦。延長十一回1死満塁から右翼前に決勝打を放った伏兵は、ホッとした表情でヒーローインタビューに応えた。

 無理もない。本人の言うとおり、延長V打の前までの直近2試合は散々だった。前日の試合から得点圏に走者を置く場面でことごとく凡退。この日も1点差に迫った直後の七回2死三塁という絶好の同点機に空振り三振を喫していただけに、気持ちが入っていたのだろう。

 しかし、奮起の理由はそれだけではない。来季の「居場所確保」への執念もあったはずだ。

 日本ハムは今オフ、2年前までチームに在籍した田中賢介(33=元レンジャーズマイナー)の復帰が決定的。人気、実力、実績に勝る田中がチームに戻れば、二塁手でポジションがかぶる中島は必然的にはじき出され、大引との遊撃手争いが予想される。来季は再びポジション争いを強いられることが濃厚で、今から首脳陣に勝負強さや存在感を見せつけておく必要があったのだ。

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