渡米の鳥谷も不安 共和党圧勝でメジャーはより“格差社会”に

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 運転手付きのリムジンで夕食を食べに行く高給取りがいる一方で、マイナーリーガーは10時間以上のバス移動を強いられてメシもロクに食べられない――。日本のプロ野球とは比較にならないほど格差の大きい米球界が、中間選挙の共和党圧勝によって、これまで以上の格差社会になりそうだ。

「共和党が下院だけでなく、上院でも過半数を取ったからといって、FAになった黒田やイチローの年俸がすぐに上がったり下がったりするわけではありません。けれども、中長期的にみれば日本人選手はさまざまな影響を受ける可能性があります」

 こう言うのは、アメリカ野球愛好会副代表の鈴村裕輔氏だ。

「共和党は中流以上の層が支持基盤で、移民を制限しようという人たちが多い。9・11の同時多発テロ以降、移民への風当たりは強くなりましたけど、今後はこの傾向が顕著になっていくかもしれません。そうなるとダメージを受けるのは、メジャーとマイナーのボーダーライン上の選手です。バリバリのメジャーリーガーはともかく、マイナーリーガーはただでさえビザが下りにくい。さらにビザの発給が制限されてしまうようだと、契約は結べても渡米できない事態まで生じてしまいます」

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