巨人の「キューバ補強」にひずみ生んだ原監督の“鶴の一声”

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「キューバ補強です。野球連盟に欲しい選手のリストを出した上で、金銭面などの条件や起用法などが細かく吟味されて割り振られるというシステム。仮にグリエルやデスパイネなどの大物が巨人派遣OKとなれば、支配下70人がパンパンなんてことになりかねない。だから本来は支配下で獲得したかった29歳の堂上が育成になってしまったんです」(前出の関係者)

 現在、巨人の支配下選手は外国人選手を除き61人。契約が残るマシソン、残留が濃厚のアンダーソン、仮に今季在籍したセペダ、メンドーサのキューバコンビと契約を延長すれば65人になる。ここに大筋合意に達したレンジャーズのミコラス、ポレダの2投手が加わって67人。通常はシーズン途中の緊急補強に備え、数枠を空けてシーズンに臨む。今季は最終的に支配下66人で戦っているだけに、すでに1人オーバーの状況なのだ。

 FAの人的補償で選手を取られればマイナス1人だが、キューバのために枠に余裕を持たせておきたかった球団としては、指揮官主導の“小粒補強”が重なったことは、想定外の事態といえる。

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