森高夕次
著者のコラム一覧
森高夕次漫画家・漫画原作者

1963年、長野県生まれ。コージィ城倉のペンネームで89年「男と女のおかしなストーリー」でデビュー。原作を務める「グラゼニ」(「モーニング」連載中)は「お金」をテーマにした異色の野球漫画としてベストセラーに。

広島カープだから打てた「プロ11年目の初本塁打」

公開日: 更新日:

 水本勝己という人は一軍出場がないまま現役を引退。ブルペン捕手を15年務め、ブルペンコーチ補佐となり、三軍統括コーチを経て、今は二軍バッテリーコーチだ。畝龍実一軍投手コーチは昨年まで21年間、スコアラーだった。

 グラゼニの登場人物で天城大器というブルペン捕手がいる。ケガもあり、若くして引退し、ブルペン捕手になった。将来の夢はコーチで、15年後に夢がかなって二軍のブルペン担当コーチになる。これは、ヤクルトで何十年もブルペン捕手をやっていた人がコーチになったのを見て、参考にさせてもらった。スタッフを長年やってコーチに“出世”できるのは、広島かヤクルトくらいだろう。

 控え捕手で11年間もプレーしてきた白浜も、現役引退後にコーチやブルペン捕手として、少なくとも向こう10年間は広島にいるような気もする。

 サラリーマン社会を見ても、華々しい活躍をする人がいれば、主戦から外れて地味なポジションに回される人もいる。前者は独立して会社を立ち上げるケースもあるだろう。ただ、それが“勝者”になるとは限らない。決して高望みをせずコツコツと働いた方が案外、20年後、30年後の収支を見たら、プラスになっていたりするかもしれない。

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