オリvs阪神 「中島争奪戦」本当の“勝者”はどっちだ?

公開日: 更新日:

「鳥谷流出に備え、現場では大和を外野から再コンバートする方針が固まり、『空いた外野のレギュラーを目指す』と6年目27歳の俊介ら中堅、若手が目の色を変えていた。中島を獲得すれば、そうした選手のやる気、チームの士気に水を差すというリスクもあった。中島が来るからやっぱり外野に戻れとなったら、大和だって複雑でしょう。ただでさえ、近年の阪神の補強はなにかと批判されることが多い。中島だってやりにくいし、年俸が突出する選手の加入はチーム内の金銭バランスを崩すだけでなく、それがチームの和に影を落とすという不安もある。そういうことを考えれば、このオフの補強の失敗はむしろプラス効果もあると見ています」

 中島は13年にアスレチックスに入ったものの、2年間で一度もメジャーに昇格できなかった。マイナーでもからっきし。事実上、2年のブランクがある中島に15億もの札束を積むのは、そもそもリスクが大きすぎる。補強全滅と球団は頭を抱えるが、ナインにとっては大歓迎。選手の競争意識をあおり、それをチーム力の底上げにつなげることができるか。首脳陣の腕次第で、ピンチをチャンスに変えられる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動