3000本安打目指すイチローがア・リーグに固執する理由

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 ブルージェイズ、マーリンズ、オリオールズなどが獲得に興味を示しているものの、いまだ所属先が決まらないイチロー(41=ヤンキースFA)か、ア・リーグでのプレーを希望しているという。

 01年にマリナーズに移籍して以来、昨季のヤンキースまで一貫してア・リーグでプレーしてきた。なじみのないナ・リーグよりも慣れ親しんだアの球団との交渉を優先しているというが、そこにはイチローなりの計算がある。

 イチローは今季の目標に、あと156本に迫ったメジャー通算3000本安打を挙げた。昨季のヤンキースのように、新天地でもレギュラーを確約される保証はなく、今季もベンチ待機を強いられれば、大台に到達するのは厳しい。イチローは投手の代打として起用されるナよりもDH制を採用しているアの方がより多くの出場機会を得られると踏んでいるらしい。

 かつては安打製造機として日米のファンの注目を浴びたが、ここ数年はレンジャーズ・ダルビッシュ有、ヤンキース・田中将大らの活躍で脇役だ。アならば日本人投手がいないナよりも、ダルや田中らとの対戦で日本での露出も増える。イチローがアでプレーしたいのは存在感をアピールする思惑もありそうだ。

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